コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

RENT2018

ブロードウェイの伝説的ミュージカル「RENT」が再び日本上陸ということで、RENT好きの友人に誘われ行ってきた。一昨年ニューヨーク行った時には聖地巡礼もしちゃった我々だしね。

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やー、やはり素晴らしい物語と音楽。ワシが言うと笑止だけど、この作品を観ると人を愛したくなる。愛の形はどんなものでも良いのだけど、包み込む愛、包み込まれる愛、それを続ける難しさ、その暖かさ、そんなことを延々と考えてしまう。


そして今回強く感じたのが、死ぬ時は誰かに抱きしめられていたいな、ということ。


ワシが今まで看取ってきた死は、大概病院のベッドの上で、医師に囲まれ、家族はせいぜい手を握るくらい。でも叶うなら、場所はどこでもいいから抱きしめられて逝きたいな、と。まぁ送る方も嫌だろうけどさ。この辺考えちゃったのは、数日前SNSで終活的ポストをした影響もあるかも。


他にも、ボヘミアン(自由奔放)の生き方、その人生賛歌、絶対的な一夜への思いとそれに囚われる虚しさなどなど、様々な作品の素晴らしさに浴しつつ、残念な面も……。


シアターオーブは多分初めてなんだけど、この作品をやるには広すぎる小屋だったかな、と。


セットとしてはこぢんまりとしているので、客席が広すぎると、歌唱の迫力が薄れるし、何より役者からの圧が足りない。そして、本作はエンジェルという稀有なキャラクターが魅力の一つなのだけど、彼(彼女)を含む一部主要キャラが、ほんの数シーンだけど重要な場面で歌に説得力を欠いてたかな、と。


映画版を最初に見たことも有り、また舞台は2009年の来日公演時の、ほぼオリジナルキャスト版のイメージが強くて、どうしても一昨年の公演の時も今回も物足りなさを感じてしまった。まぁこの辺、我ながらきちんと見比べているというよりは、情報で観ている感は否めないんだけどね。