コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

シャ・リオン

中学だったか高校の時だったか。CX系列(CXローカル?よく分からじ)で放送されていた「ワーズワースの庭で」と、その後継の「ワーズワースの冒険」という番組がありました。


今で言えば、雑誌「日経おとなのOFF」や「PEN」みたいな大人の情報番組でして、マセガキだったワシは、毎週は見ていなかったのですが、月に一度くらいは興味あるテーマがあって見ていたものです。


何故かいまだに覚えているのは、チェッカーズ藤井フミヤがフランスを旅した回。カルヴァドスという、林檎で作るブランデーがあることと、フランスの乳児はそれをミルクに数滴混ぜられて寝つかされていること。モンサンミッシェルという城(修道院?)の存在と、そこで食べられるふわふわの巨大オムレツ。


また、「ワーズワース」と言う響きが気に入って、その単語自体を辞書で調べてみたら(当時はググるどころか、Yahoo!も無かった!)、イギリスの詩人であることを知り、彼の人の詩集を図書館で借りてきたりもしました。


そんな番組で、実は一番好きだったのは主題歌。確か「Eri」名義で、曲名は「シャ・リオン」。


人生で、強烈なインパクトを持って耳にする音楽って誰しもいくつかあると思うんですが、ワシにとってこの曲は、そのひとつです。


CDが発売されたらお小遣いで即買い(8cmシングルで、アダプタつけて聞いてました!)。不思議な響きを持った歌詞が造語と知っては、友人と勝手に「和訳」した歌詞を考えてみたり。ちなみにタイトルの「シャ・リオン」は、「理想郷」と訳した気がします。多分、「シャングリラ」に通じるものを感じていたんでしょう。


歌い手さんの本名が河井英里さんと知るのはかなり後の話で、しかも結局彼女の歌はこの「シャ・リオン」しか知らないままでしたが、その一曲は、ワシにとってずっと名曲のままでしたし、これからもそうでしょう。


月並みな言葉で恐縮ですが、ご冥福をお祈りいたします。





ワーズワースの冒険』主題歌で知られる歌手・河井英里さんが死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080806-00000000-oric-ent