水仙狩り、海鮮狩り、花狩り（ついでに猫狩り）

昨日、家人と親戚とで、房総半島に行ってまいりました。兄夫婦的にはほぼ毎年恒例の花狩りにお誘いいただいて、まぁなんかみんなで行ってみたわけです。

なんとなく年齢含めて構成を見てみると、伯母（85歳）母（75歳）兄嫁の母（60歳）兄（41歳）兄嫁（37歳）ワシ（35歳）、の6人。なかなかの高年齢というか、最年長の伯母とワシの年齢差も50歳あるし。そりゃ、伯母と母が「そういえば50年くらい前に房州行ったわねぇ」なんて話すわけです。生まれてないわ。

免許と車を持っている只二人の兄と兄嫁母の車に分乗して、市原SAで合流して南へ。市原SAのレストランで見かけた「ホワイトガウラーメン」なる「袖ヶ浦のご当地ラーメン」という誰得ものと、「ピーナッツラーメン」という響きに後ろ髪を惹かれますが、そこはまだ朝、我慢します。ちなみに調べたらこんな感じでした。＞　https://twitter.com/#!/tomosaku/status/168667984263520256

海ほたるに行ったこと無い母＆伯母を連れて、まずはそちらへ。風が強くて伯母には少ししんどそうでしたが、突き抜けるほどに晴天の今日、富士山や東京スカイツリーも遠目に見えて、相変わらずの「晴れていれば」景観の良さはさすがです。

そのまま館山自動車道を南下し、鋸南富里ICで降りて、山道を「をくずれ水仙郷」のある「佐久間ダム」へ。「大崩」と書いて「をくずれ」と読むようで、なんとも不吉な名前ではありますがそんなフラグは回収されず。

ダム湖周辺は、水仙は満開は過ぎていたようですが、それでも随所に花開き、中々の見応え。足の悪い人がいるので駐車場周辺の散策のみですが、少し時間をかけてダム湖周辺を巡っても案外楽しめるかも知れません。

女性陣による湖畔のうらぶれた売店での買い物タイムの後は、食事タイム。いつもだと保田にある有名な海鮮料理の店「ばんや」に行くようなのですが、最近は有名になりすぎたか行列も結構らしいので、もう少し北にある「かなや」という店に行くことに。

店の窓からは青い内房の海が眺めやれるロケーションで、魚の味やCPは「ばんや」並、個人的には「米」の味が「ばんや」を超えてた気がしますが、他の人的には「刺身の厚さがばんやが上」というものもおり、なかなかに近場で一長一短の模様。もうそんな時は、さらに北にある場末の食堂ふう「ニコニコドライブイン」が見た目と裏腹に結構良いお店です。

さておき注文したのは当然海鮮料理の数々。メモ的になりますが、ワシの頼んだ「30cmの海老天丼」はでかいうえ身がぷりっぷりで幸せになる味。絶品なめろうは実際絶品でビールが進むし白米に美味。凍結ビールは珍しいだけで味はイマイチ。まぁ、6人もいるといろいろ食べられて楽しいですな。

併設の売店でまたも女性陣はしこたま買い込んで、今度は「花摘み」とやらで、保田の方に戻って「チースの里」なるところに。ワシは花摘みってのを知らなかったのですが、入場無料で鋏を借りて温室に入り、好きな花（蕾）を切ってその本数だけお金を払う、ってものらしいですね。

女性陣はみな鋏を持って入っていきましたので、ワシと兄貴は、チースの里が飼っているお猫様と戯れタイム。三毛やブチなど雑種っぷりもすてきで、人慣れしているんでしょう、逃げ出さず撫でると積極的にすり寄ってきて、これはこれで至福タイム。

その内、ワシは雲ひとつない空を眺めていたら、ここはちょうど成田空港への航路上にあるらしく、この日は南からの着陸設定だったようで、2分に1本、飛行機が飛んできます。ここで、人間の感覚の妙というか、どんなに目を凝らして空を見ていても音がするまで飛行機を認知できない、って体験をしたんですが、これはまぁ、また別の機会にでも書くかも。

小一時間も花摘みをして、太陽もすっかり傾きを増したので、帰路へ。少し混んでる館山自動車道を避けて、海沿いを走る国道127号線を北上。途中、太陽が背後に隠れて黒いシルエットの縁に夕焼けが跳ねる富士山なども絶景見られつつ、夜の都心（と言っても船橋）に戻って参りました。

てことで、●●狩り、と言っても実際狩ったのは最後の花摘みくらいでしたが、水仙も買ってたし魚介は漁師な勢いで消費してたし、ではありまして、様々な楽しみを狩れたのは確かでは無いかと思います。

我が家もご多分に漏れず、家族親戚も高齢化してきまして、ぶっちゃけ心臓の手術とかしている85歳の伯母なんかとは、あと何度こういう機会が作れるか分かりません。今回も、元気ではありましたが歩き続けているとしんどそうでしたし。でもま、余りそういうことを考えることも無く、過ごせる時はこうしてみんなで楽しい時間を作るってのも、当たり前ですが大事だな、としみじみ思っちゃう程度には、ワシも歳を重ねたな、と思うワケです。

をくずれ水仙郷＆佐久間ダム
http://www.okuzure.com/

漁師料理　かなや
http://www.hanto-kanaya.com/

花摘み園チースの里
http://www1.ocn.ne.jp/~ts0/

写真は、1枚目は佐久間ダムの水仙と水面。2枚目は30cmの海老天。3枚目はチースの里のぬこを蹂躙するワシと兄貴の手。