スタシス展@武蔵美
ポーランドの大好きなアーティスト、スタシス・エイドリゲヴィチウスの美術展「イメージ—記憶の表象」が、ポーランドと日本の国交樹立100周年を記念して武蔵野美術大学で開催されている……というのをスタシス仲間から聞いて武蔵美に来てみたら、学園祭(芸術祭)やってたでござる。何その偶然!
大学内の美術館に作品が並ぶけど、そんなに広くはないスペースに、これでもかという展示作品!やばい、これは幸せだ。
そもそもよく考えたら、氏の作品は1985年ころから2000年ころのものしか見たことないことに気づいたけど、今回1975年のアートワークから最近年のものまであり、何がすごいって。
この40年間以上、作風が全くブレてない!
氏の作品は、人によっては気持ち悪いとも取れるし、シュールレアリズムとも違うし、ある意味での抽象画要素もあると感じているけど、その超独特の構図、構成要素、図柄、コラージュ、全然ブレてない。このブレなさはある意味で、クリスチャン・ラッセンや天野喜孝氏に通じるものがあるかも。
ワシがこれまで触れてきた作品は、ポスターや絵本の挿画、イラスト集だったが、今回写真作品やアイデアノート、蔵書票とかもあり、特に日本に来た時のスケッチなんかもすげぇ良かった。1枚の絵の中に繰り広げられる世界観が広すぎて迷子になりそうになるのが楽しい。そしてスタシスの蔵書票とか欲しすぎる!
ということで、すっかり堪能して、これは図録を買うしかないと思ったのに、売り切れ!いかん、オークションサイトを探す日々が始まるかもしれん。
ところで武蔵美の芸術祭の方。全然知らずに来たので見る時間を想定しておらず、30分ぐらいで駆け抜けてしまったのだけど、やはりメディア系成分強めの日芸とはまた少し空気や展示が違って、時間かけて見たかった。テーマは海賊とかなんだろうけど、世界観の構築も凝っていて良い。ワシ、卒論テーマが「学園祭」で、他大学幾つか取材したけど、武蔵美は来てなかったなー。