コトノハのシズク Blog(仮)

肉の妖精のライフログ。

原美術館

品川大崎界隈を散歩してるとしばしば前を通って気になっていた「原美術館」。なんでも間もなく閉館との報を聞いてきてみた。なおその散歩は「カンテサンス」帰りとかなんだ!(←殴打)

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さておき。昨日から始まった展示は「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」。崔在銀(チェ ジェウン)発案による、朝鮮戦争後の非武装地帯(DMZ)を見つめる展示。人の出入りがなくなった結果、皮肉にも自然の宝庫と化した彼の地をモチーフにして、様々なアーティストのアプローチを見ることが出来る。

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個人的に最もグッときたのは、DMZの鉄条網を鋳つぶして鉄板にしたものの上を歩くインスタレーション。ただ鉄の上を歩いているだけなのに、そこにある背景に想いが至ると、胸が潰されるような感覚が生まれる。想像力。

 

また、庭にあった「透明茶房」という作品。この茶室がDMZに設置され、南北首脳が会談をする様を想像すると、少し緊張感が緩む感じがある。

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そして、初めて入った原美術館。なるほど建物自体もとてもすてきな洋館で、展示は難しいかもだけどハマるとすごい映えそう。常設のアート作品も建物の造りを活かしていて、これが閉館後どうなるのか気になるよね。。。
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あと、庭にあった常設の「アルミニウム、テレビ受像機、公衆電話」なる1982年の作品なんだけど、これ、今のスマホの仕組みを彷彿とさせる。‬
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